第13回 戦時下で急成長――ウクライナ農業の驚異の転換力
ロシアの侵攻によりウクライナ農業は壊滅的打撃を受けたが、「トウモロコシ
種子」輸出は驚異的な成長を見せている。
侵攻前の2021年、輸出額はわずか2200万ドルだったが、昨年は1億2100万ドル
に急増し、EU市場シェアはゼロから10%に拡大。種子を輸入に頼っていたウク
ライナが、輸出国へと転換に成功した。
成功要因は、高い技術力とEUの自由貿易条件の改善にある。技術力とは、先進
的な栽培技術と厳格な品質管理、EU基準に適合した種子加工体制を指す。国際
種子企業が戦前に構築した施設も活用し、1トン3900ドル(通常のトウモロコ
シ価格の20倍)の高付加価値種子を生産。
大規模農場の効率経営により、1haあたり1800ドルのコストを大きく上回る利
益を確保した。一方、EUとの自由貿易条件の改善も大きい。2022年以降の関税
撤廃、規制緩和、陸路物流支援が輸出を加速させ、国内需要の落ち込みやロシ
ア市場の喪失を補った。
https://agrifact.jp/asakawacolumn_13/
第13回 戦時下で急成長――ウクライナ農業の驚異の転換力
ロシアの侵攻によりウクライナ農業は壊滅的打撃を受けたが、「トウモロコシ
種子」輸出は驚異的な成長を見せている。
侵攻前の2021年、輸出額はわずか2200万ドルだったが、昨年は1億2100万ドル
に急増し、EU市場シェアはゼロから10%に拡大。種子を輸入に頼っていたウク
ライナが、輸出国へと転換に成功した。
成功要因は、高い技術力とEUの自由貿易条件の改善にある。技術力とは、先進
的な栽培技術と厳格な品質管理、EU基準に適合した種子加工体制を指す。国際
種子企業が戦前に構築した施設も活用し、1トン3900ドル(通常のトウモロコ
シ価格の20倍)の高付加価値種子を生産。
大規模農場の効率経営により、1haあたり1800ドルのコストを大きく上回る利
益を確保した。一方、EUとの自由貿易条件の改善も大きい。2022年以降の関税
撤廃、規制緩和、陸路物流支援が輸出を加速させ、国内需要の落ち込みやロシ
ア市場の喪失を補った。
https://agrifact.jp/asakawacolumn_13/